第5回:“身の丈DX”で実現する会員アプリ導入のススメ  

2025/08/22 0:56

「アプリは効果がありそうだけど、うちには無理だと思っていました」
そんな声を聞くことは少なくありません。

実際に、アプリ開発には時間もお金もかかり、専門的な知識も必要というイメージが根強くあります。
そのため、「大手や資金のある企業でなければ難しい」と感じている中小企業・店舗経営者も多いのではないでしょうか。

でも実は、今のアプリ導入は“特別なこと”ではなく、“現実的に選べる選択肢のひとつ”になりつつあります。


DXは「規模」ではなく「設計」の問題  

近年よく耳にする「DX」という言葉。
ときに「大規模システム導入」や「自動化の高度化」といったイメージと結びつけられがちですが、実は本質はそこではありません。

本来のDXとは、業務効率化だけでなく、お客様との関係性を“よりよく育てていく”ために、デジタルを取り入れていくという考え方です。
つまり、中小企業でも“自分たちなりのやり方で取り組む”ことが十分に可能なのです。


会員アプリは“現場主導”のDXに向いている  

その中でも、アプリは“顧客接点のデジタル化”として、始めやすく効果の出やすい手段です。
たとえば、紙のポイントカードや会員証をアプリ化するだけでも、次のような効果が得られます。

・ポイントや来店履歴の可視化・管理
・クーポンやお知らせの即時配信
・顧客属性に合わせた施策の実施
・紙の印刷や配布・回収の手間がなくなる
・顧客の反応や利用状況をデータで把握できる

つまり、現場での“いつものやりとり”に、無理なくデジタルを組み込めるのがアプリの強みです。
スタッフの負担を増やすことなく、少しずつ効果が積み重なっていきます。


無理なく始めるなら、ワックアプリという選択肢も  

アプリを一から開発するには高額な費用がかかりますが、現在では専用開発不要で導入できるクラウド型の会員アプリサービスも登場しています。
そのひとつが、私たちが提供する「ワックアプリ」です。

ワックアプリは、店舗や中小企業でも導入しやすい料金体系とシンプルな設計で、以下のような機能を標準搭載しています。

・会員証、ポイント、クーポン、スタンプ機能
・Push通知やニュース配信機能
・予約受付やイベント管理
・来店後に使えるスクラッチ(抽選)機能
・管理画面からの簡単な顧客情報・利用履歴の管理

操作に不慣れなスタッフでも扱いやすく、導入後も継続的に運用しやすい環境を整えています。
「紙のカードをスマホに置き換えたい」「会員接点を見直したい」といった現場からの声に応える、“身の丈DX”を支援するアプリです。


顧客接点の再設計を“手の届くところから”始めよう  

デジタル化というと「すべてを一気に変えなければ」と構えてしまいがちですが、実際はもっと小さく、現実的なところからで十分です。

・紙のカードをアプリに
・DMの代わりにアプリで通知
・レジ横にQRコードを置いてアプリ登録を促す

こうした小さな一歩の積み重ねが、顧客接点を再設計するスタートになります。
そして、それが「つながりの深さ」に変わっていくのです。

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