Zoho CRM MCPとは? ②

2026/06/15 1:38

Zoho CRM MCPとZoho MCPの違いとは?どちらを選ぶべきか?

CRMだけをAI化するのか、会社全体をAI化するのか

Zoho CRM MCPは、AIと会話する感覚でZoho CRMを検索・分析・更新・自動化できる仕組みです。

しかし、ZohoのMCPについて調べ始めると、もう一つの言葉が登場します。

それが「Zoho MCP」です。

名前が似ているため、「Zoho CRM MCPとZoho MCPは何が違うのか?」「どちらを導入すればよいのか?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、両者の違いは非常にシンプルです。

Zoho CRM MCPは『CRMをAIで使うための仕組み』であり、Zoho MCPは『会社全体をAIで動かすための基盤』です。

今回は、この違いを解説します。


Zoho CRM MCPとは?

Zoho CRM MCPは、Zoho CRM専用に用意されたMCP Server群です。

AIから自然言語で、Zoho CRMの分析や検索、更新、設定変更、自動化などを行えるようになります。

例えば、次のような依頼をAIへ伝えられる可能性があります。

・「ABC商事の商談状況を教えて」
・「今月失注率が高い業種を分析して」
・「ABC商事の商談を受注へ変更して」
・「受注時に請求書発行ワークフローを作成して」

つまり、Zoho CRM MCPの目的は、営業活動や顧客管理をAIによって高度化することにあります。

営業担当者、営業責任者、経営者が、CRMに蓄積された情報をより簡単に活用できるようになることが大きな特徴です。


Zoho MCPとは?

一方で、Zoho MCPはCRMだけを対象としたものではありません。

Zoho CRMだけでなく、Books、Desk、Cliq、Projects、Mailなど、複数のZohoサービスを横断してAIが利用できる仕組みです。



つまり、Zoho MCPは「アプリ横断型のAIエージェント」を実現するための基盤と言えます。


Zoho MCPで何ができるのか?

例えば、営業担当者が受注処理を行ったとします。

従来であれば、次のような作業を人が行う必要がありました。

・CRMで商談を受注へ変更する
・Booksで請求書を発行する
・Cliqで関係者へ通知する
・Projectsで案件を作成する
・顧客へメールを送信する

これらは、それぞれ別のシステムを操作する必要があります。

しかし、Zoho MCPではAIが各システムを横断して処理できる可能性があります。

受注という一つのイベントを起点として、複数の業務を自動的につなげていくことができれば、会社全体の業務効率は大きく変わります。


MCPにできてCRM MCPにできないこと

Zoho MCPでは、次のような横断処理を行える可能性があります。

・Zoho Booksとの連携
・Zoho Deskとの連携
・Zoho Cliqとの連携
・Zoho Mailとの連携
・Zoho Projectsとの連携
・複数システムをまたぐ業務自動化
・部門横断型のAIエージェント化

一方で、Zoho CRM MCPは、あくまでCRMの世界をAIで高度化することを目的としています。

そのため、請求管理やプロジェクト管理、社内コミュニケーションまで含めた全社的なAI活用は、Zoho MCPの方が得意分野になります。


どの企業がZoho CRM MCPに向いているのか?

Zoho CRM MCPは、まず営業活動をAI化したい企業に向いています。

例えば、次のような課題を持つ企業です。

・営業情報が十分に活用できていない
・レポート作成に時間がかかっている
・データ分析が属人化している
・CRMをもっと使いこなしたい

このような企業にとって、Zoho CRM MCPは非常に魅力的な選択肢になるでしょう。


どの企業がZoho MCPに向いているのか?

一方で、Zoho MCPは会社全体をAIで動かしたい企業に向いています。

例えば、次のような課題があります。

・営業から請求までの連携が分断されている
・部門間の情報共有に手間がかかっている
・同じ情報を何度も入力している
・バックオフィス業務まで自動化したい

このような企業では、Zoho MCPの価値が大きくなります。

営業部門だけではなく、経理、サポート、プロジェクト管理など、会社全体を一つのAIエージェントでつなぐ世界が見えてきます。


ワックアップが考える現実的な進め方

私たちは、次のように考えています。

Zoho CRM MCP=CRMをAIで使うための仕組み

Zoho MCP=会社全体をAIで動かすための基盤


重要なのは、どちらが優れているかではありません。

自社がAIをどこまで活用したいのかによって、選択肢は変わります。

特に中小企業では、最初から全社AI化を目指す必要はないでしょう。

まずはZoho CRM MCPによって営業活動や顧客管理をAI化する。

そして、効果を実感しながら、将来的にZoho MCPへ拡張していく。

この段階的なアプローチが最も現実的ではないかと私たちは考えています。

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Zoho MCPの本当の面白さは、CRMだけをAI化することではありません。

LINE、Microsoft 365、Google Workspace、kintone、基幹システムなど、会社全体のシステムをAIでつなげる可能性を持っていることです。

一方で、AIが複数のシステムを横断するようになると、

・AIは誰の権限で動くのか
・どこまで実行権限を与えるのか
・複数の社員でどのように利用するのか

といった新しい課題も見えてきます。

次の記事では、Zoho MCPが目指す世界と、外部サービス連携、Collaborators、AIガバナンスについて整理しながら、中小企業の働き方がどのように変わっていくのかを考えてみたいと思います。


株式会社ワックアップについて


ワックアップは、横浜・沖縄を拠点に、中小企業・店舗のデジタル化を支援するDXソリューションカンパニーです。

特に沖縄地域においては、クラウド活用や情報共有基盤の整備、顧客データ活用など、地域企業に寄り添ったDX支援にも積極的に取り組んでいます。

ポイント統合・交換サービス「Point Hub」、会員アプリ「ワックアプリ」、LINE公式アカウント連携サービス「LINE Hub」、など、顧客とのつながりを深める独自のサービスを提供しています。

また、Zoho公式パートナーとして、CRM(顧客管理)やマーケティングオートメーションを中心とした「Zoho導入・運用支援」も行い、企業の業務効率化や情報基盤整備、データ活用をサポートしています。

地域企業に寄り添いながら、“現場に定着するDX”を支援しています。




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