Zoho CRM MCPとは? ①

2026/06/14 1:38

AIが営業アシスタントになる時代の新しいCRM活用

AIに話しかけるだけでCRMを使う時代が始まる

最近、「AIエージェント」や「MCP(Model Context Protocol)」という言葉を耳にする機会が増えてきました。

ChatGPTやClaudeなどの生成AIは急速に進化していますが、多くの企業ではまだ、「AIで文章は作れるけれど、実際の業務では使えていない」という状況ではないでしょうか。

例えば、営業担当者が顧客情報を確認したい場合、これまでは次のような流れでした。

・CRMへログインする
・対象顧客を検索する
・商談情報を確認する
・レポートを作成する
・分析を行う

AIを利用する場合でも、多くのケースではAPI開発やシステム連携が必要となり、導入のハードルは決して低くありませんでした。

しかし、その状況を大きく変える可能性があるのが「MCP(Model Context Protocol)」です。


MCP(Model Context Protocol)とは?

MCPとは、AIと業務システムを接続するための共通規格です。


従来は、AIとシステムをつなぐために個別の開発が必要でした。

一方、MCPではAIとシステムの接続方法が標準化されているため、AIがさまざまな業務システムを自然に操作できるようになります。

簡単に言えば、「AIがシステムを利用するための共通言語」のようなものです。


Zoho CRM MCPとは?

Zoho CRM MCPは、Zoho CRM専用に用意されたMCP Server群です。

これにより、AIから自然言語でZoho CRMを操作できるようになります。

例えば、Zoho CRM MCPでは次のような指示をAIへ自然言語で伝えられるようになります。
・「ABC商事の商談状況を教えて」
・「今月失注率が高い業種を分析して」
・「ABC商事の商談を受注へ変更して」
・「受注時に請求書発行ワークフローを作成して」
このように、従来はCRM画面を操作して行っていた検索・分析・更新・自動化設定などを、会話をする感覚でAIへ指示できる可能性があります。

これまでのCRMは、画面を開いて操作することが前提でした。

Zoho CRM MCPでは、『会話によってCRMを利用する』という新しい体験が生まれます。


Zoho CRM MCPでできること

Zoho CRM MCPには、大きく4つのサーバーが用意されています。


1.Data Insights Server

CRMデータを分析するためのサーバーです。

これまでCRMの分析には、レポートやダッシュボードを作成し、必要なデータを抽出する作業が必要でした。

しかし、Zoho CRM MCPでは、AIへ質問する感覚で分析を依頼できるようになります。

例えば、次のような分析をAIへ依頼できます。

・今月失注率が高い業種を教えて
・受注率が最も高い営業担当を教えて
・来月の売上予測を出してほしい

営業会議や経営会議で知りたい情報を、その場でAIへ質問できる可能性があります。


2.Data Operations Server

CRMデータの検索・登録・更新・削除を行うためのサーバーです。

従来はCRM画面を開き、対象レコードを探して操作する必要がありました。しかし、Zoho CRM MCPでは会話をする感覚でCRMを更新できます。

例えば、次のような操作をAIへ依頼できます。

・ABC商事の商談を受注へ変更する
・新しい見込み客を登録する
・取引先の情報を更新する

営業担当者が画面操作に時間を取られず、顧客対応に集中できる可能性があります。


3.Module Customization Server

CRMの設定変更を行うためのサーバーです。

項目追加やレイアウト変更は、管理者しかできない作業になりがちです。

しかし、自然言語で設定変更を指示できるようになれば、CRM改善のスピードは大きく変わるかもしれません。

例えば、次のような作業をAIへ依頼できます。

・取引先に「店舗数」項目を追加する
・画面レイアウトを変更する
・新しいカスタムモジュールを作成する

将来的には、現場の要望をその場でCRMへ反映できる時代が来る可能性があります。


4.Workflow & Process Automation Server

CRMの自動化設定を行うためのサーバーです。

これまで専門知識が必要だったワークフローやBlueprintの設定も、自然言語で指示できる可能性があります。

例えば、次のような自動化をAIへ依頼できます。

・受注時にBooksの請求書を作成する
・承認フローを追加する
・Blueprintを作成する

人手不足が進む中小企業にとって、業務自動化をより身近なものにする仕組みとして期待されています。



中小企業にとって何が変わるのか?

ここが最も重要なポイントです。

Zoho CRM MCPの価値は、単にAIでCRMを操作できることではありません。

中小企業では、例えば次のような課題があります。

・CRMの操作方法が分からない
・レポートの作り方が難しい
・分析まで手が回らない
・入力ルールが属人化している

その結果、CRMを導入しても十分に活用できないケースは少なくありません。

しかし、Zoho CRM MCPでは、

営業担当者:「ABC商事の商談を受注へ変更して」

営業部長:「今月の失注理由を分析して」

経営者:「来月の売上予測を教えて」

といった依頼を、会話するように行える可能性があります。

つまり、

CRMを使いこなせる人だけが情報を活用できる時代から、誰もがAIを通じてCRMを利用できる時代へ変わり始めているのです。



ワックアップが考えるZoho CRM MCPの可能性

私たちは、Zoho CRM MCPを「CRMをAIで使うための仕組み」だと考えています。

これまでのCRM活用では、次のような人に情報活用が偏りがちでした。

・CRMへ正しく入力できる人
・レポートやダッシュボードを作成できる人
・データを分析して活用できる人

その結果、CRMに蓄積された情報が一部の担当者しか利用できず、経営者や現場担当者が十分に活用できないケースも少なくありませんでした。


しかし今後は、AIがその橋渡しを行うことで、経営者、営業担当者、管理職など、誰もが必要な情報へ自然にアクセスできる時代になるかもしれません。

特に人手不足が進む中小企業にとって、AIが営業アシスタントや分析担当者の役割を担うことには大きな可能性があります。

Zoho CRM MCPは、単なる新機能ではありません。

中小企業のCRM活用そのものを変える可能性を持った、新しいインターフェースの登場と言えるでしょう。


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次の記事では、Zoho CRM MCPとZoho MCPの違いや、それぞれに向いている企業について、経営者にも分かりやすく解説します。



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ワックアップは、横浜・沖縄を拠点に、中小企業・店舗のデジタル化を支援するDXソリューションカンパニーです。

特に沖縄地域においては、クラウド活用や情報共有基盤の整備、顧客データ活用など、地域企業に寄り添ったDX支援にも積極的に取り組んでいます。

ポイント統合・交換サービス「Point Hub」、会員アプリ「ワックアプリ」、LINE公式アカウント連携サービス「LINE Hub」、など、顧客とのつながりを深める独自のサービスを提供しています。

また、Zoho公式パートナーとして、CRM(顧客管理)やマーケティングオートメーションを中心とした「Zoho導入・運用支援」も行い、企業の業務効率化や情報基盤整備、データ活用をサポートしています。

地域企業に寄り添いながら、“現場に定着するDX”を支援しています。




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