【第9回】「誰に、何を届けるか?」を見直す

2025/10/06 11:12

LINEキャンペーン×CRMで実現する“伝わる施策”

LINEを使った販促は、手軽に始められる一方で「誰に送っても同じ内容」になりがちです。

たとえば、リピートしてくれているお客様と、1年以上来店していないお客様。
両者にまったく同じメッセージを送っても、心に響く可能性は低いですよね。

LINEを“本当に伝わるツール”にするには、「相手を知る」ことが欠かせません。
そこで重要になるのが、CRMとの連携です。


顧客情報があってこそ「選べる配信」が可能に 

CRM(Customer Relationship Management)は、顧客一人ひとりの情報を管理・分析する仕組みです。

年齢や性別だけでなく、過去の来店履歴や購入履歴、問い合わせの内容など──
こうした情報がLINEとつながると、「誰に」「どんな情報を」届けるべきかが見えてきます。

たとえば:

  • 最近の来店がない人だけに「再来店クーポン」を配信
  • よく購入しているカテゴリに応じて、レコメンド商品を提案
  • イベント参加者には、来場ありがとうメッセージと写真を送信

こうした“個別最適化”こそ、LINE活用の次のステップなのです。


「感覚」から「根拠ある判断」へ 

CRMとLINEを連携させる最大のメリットは、“なんとなく”を脱却できることです。

「とりあえず全員に送ろう」「たぶんこの内容でいいだろう」ではなく、
実際のデータに基づいた判断で、効果的な施策を設計できるようになります。

例えば:

  • 3回以上来店している人に「常連さん特典」
  • 最近の購入単価が下がっている人に「まとめ買い提案」
  • 過去のアンケートで“興味あり”と回答した人に関連情報を配信

このように、CRMの情報をベースにしたアプローチができれば、
「必要としている人に、必要な情報だけを」届けられるようになります。


顧客を“見る”ことが、関係性を変えていく 

LINEは、単に「情報を届ける手段」ではなく、「関係性を育てる道具」です。

そして関係性を育てるには、“相手を知る”という土台が必要になります。
CRMを使って顧客理解を深め、LINEで適切なコミュニケーションを重ねていく。
その循環が、リピーターを育てたり、ファンを増やしたりする力になるのです。

「誰にでも、何となく配るLINE」から、
「誰に、なぜ、その内容を送るのかが説明できるLINE」へ。

キャンペーンの成果は、そこから大きく変わっていきます。


株式会社ワックアップについて


ワックアップは、中小企業・店舗のデジタル化を支援するDXソリューションカンパニーです。
ポイント統合・交換サービス「Point Hub」、会員アプリ「ワックアプリ」、LINE公式アカウント連携サービス「LINE Hub」、など、顧客とのつながりを深める独自のサービスを提供しています。

また、Zoho公式パートナーとしてCRM(顧客管理)やマーケティングオートメーションの「Zoho導入・運用支援」も行い、企業の顧客データ活用と業務効率化をサポートしています。


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