【第8回】反応率だけで終わらせない

2025/09/29 9:26

LINEキャンペーンの“効果測定”と改善のヒント

LINEでキャンペーンを行った後、「どのくらい開封されたか?」「クーポンは何枚使われたか?」といった結果を確認して、終わりになっていませんか?

もちろん、配信の成果を数値で把握するのは重要です。
でも本当に大切なのは、「なぜその結果になったのか?」を考え、次に活かすこと。

今回は、LINEキャンペーンを“やりっぱなし”にしないための効果測定の視点と、改善のヒントをご紹介します。


開封率やクリック率は“入り口”の指標 

まず、LINE配信後に確認すべき代表的な数値は次のとおりです:

  • 開封率(どのくらいの人がトークを開いたか)
  • クリック率(どれだけの人がリンクやボタンを押したか)
  • クーポン使用率(配布数に対して何枚使われたか)
  • ブロック率(配信後に友だち解除された割合)

これらの指標は「配信の受け取られ方」を把握するうえで役立ちますが、数字だけを追っても本質的な改善にはつながりません。

たとえば「開封率が低い」としても、

  • 配信時間が悪かったのか
  • 内容が興味を引かなかったのか
  • そもそも友だちの属性と合っていないのか

──原因は一つではなく、背景を深掘りしないと意味がないのです。


数値よりも「行動の変化」に注目しよう 

LINEキャンペーンの最終目的は、多くの場合「来店促進」や「購入」など、具体的な行動を促すことです。

つまり見るべきなのは、「キャンペーンを通じて、ユーザーの行動がどう変わったか?」という点。

たとえば:

  • 通常よりも来店率が上がったか?
  • 一度きりの利用者が、リピーターになったか?
  • 離反気味だった層が、アクティブになったか?

「数を集める」ではなく「人を動かす」ために、どんな配信が効いたのか。
それを見極めるために、データの“前後”を見る視点が必要になります。


改善につなげる小さなチェックリスト 

次回に活かすために、配信後にぜひ振り返ってみたい項目をまとめました:

  • 配信時間は、ターゲットの生活リズムに合っていたか?
  • タイトルや冒頭文は、興味を引く内容だったか?
  • タップ導線(ボタンやリンク)はわかりやすかったか?
  • クーポンなどの特典内容は魅力的だったか?
  • セグメント配信は適切だったか?(一斉配信ではなかったか)

こうした細かい点の積み重ねが、“ちょっと気が利く配信”につながります。


「配って終わり」から「関係づくり」へ 

LINEは、一度の配信で爆発的な成果を狙うよりも、「関係性を積み重ねる」ことで力を発揮するツールです。

毎回の配信が“次の配信への布石”と考えれば、たとえ反応が今ひとつでも、そこから学べることはたくさんあります。

数字を“評価”ではなく“気づき”として活用する。
それが、LINEキャンペーンを一歩進めるための鍵になります。


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