【第1回】なぜLINEキャンペーンは「続かない」のか?

2025/07/20 15:21

現場のリアルな悩みから見えてくる本当の課題

「とりあえず始めてみたけれど、最近は配信頻度が減ってしまって…」
「キャンペーンはたまにやるけど、手間の割に反応が薄いんですよね」

LINE公式アカウントを運用する企業や店舗の担当者から、こんな声を耳にすることがよくあります。

スタート時は気合を入れて「友だち追加キャンペーン」や「抽選クーポン」などを実施するものの、次第に更新が滞ってしまう。

最初は盛り上がっていたLINE運用も、いつしか惰性になってしまう。

こうした状況は、実は珍しくありません。

では、なぜ「LINEキャンペーン」は続かなくなってしまうのでしょうか?


「手軽さ」の裏にある、“つまずきポイント”  

LINEの魅力は、何といってもその手軽さ。

配信も、メニュー設定も、クーポンも、基本的な機能はすべて揃っており、誰でも簡単に使い始めることができます。

しかし一方で、その「手軽さ」が落とし穴になることもあるのです。

たとえば、以下のようなケースです:

  • 配信はできるけれど、誰に送るかの“選別”ができない

  • クーポンは作れるけど、“反応”をちゃんと分析していない

  • メニューは作ったけど、“その先”の導線が設計されていない


つまり、「作ること」「送ること」までは簡単にできるものの、「成果につなげる」設計や「継続できる」運用体制が整っていない。

このギャップが、LINE活用が長続きしない原因になっているのです。


「思いつき」で動くから、疲れてしまう  

もうひとつの大きな要因は、“運用の属人化”です。

担当者がひとりでメッセージを考え、画像を作り、配信ボタンを押す。

そうした手作業が続くと、忙しい業務のなかでLINEの優先順位が下がり、「気づけば数週間更新していなかった…」ということも起こります。

LINE運用を継続的に行うには、ある程度の“仕組み化”が必要です。たとえば、

  • 「毎月◯日に定期配信」などのスケジュール化

  • 「誕生日」「来店後」などの自動配信設定

  • 「反応率」「クリック率」などの数値モニタリング

こうした仕組みがないままでは、運用は「思いつき」で動くことになり、やがて負担になってしまうのです。


解決のヒントは、“再設計”にある  

LINEは優れたツールですが、「うまく活用できていない」と感じるのは、あなたのせいではありません。
多くの場合、最初の設計がざっくりしていたり、社内の体制とマッチしていなかったりするだけです。


このコラムでは、LINEキャンペーンを「ちゃんと成果が出る形で」「無理なく継続できる形で」見直していくヒントを、全10回にわたってお届けしていきます。
次回は、LINE公式アカウントの“よくある誤解”と、LINE活用の本当の可能性についてお話しします。