
現場のリアルな悩みから見えてくる本当の課題
「とりあえず始めてみたけれど、最近は配信頻度が減ってしまって…」
「キャンペーンはたまにやるけど、手間の割に反応が薄いんですよね」
LINE公式アカウントを運用する企業や店舗の担当者から、こんな声を耳にすることがよくあります。
スタート時は気合を入れて「友だち追加キャンペーン」や「抽選クーポン」などを実施するものの、次第に更新が滞ってしまう。
最初は盛り上がっていたLINE運用も、いつしか惰性になってしまう。
こうした状況は、実は珍しくありません。
では、なぜ「LINEキャンペーン」は続かなくなってしまうのでしょうか?
「手軽さ」の裏にある、“つまずきポイント”
LINEの魅力は、何といってもその手軽さ。
配信も、メニュー設定も、クーポンも、基本的な機能はすべて揃っており、誰でも簡単に使い始めることができます。
しかし一方で、その「手軽さ」が落とし穴になることもあるのです。
たとえば、以下のようなケースです:
配信はできるけれど、誰に送るかの“選別”ができない
クーポンは作れるけど、“反応”をちゃんと分析していない
メニューは作ったけど、“その先”の導線が設計されていない
つまり、「作ること」「送ること」までは簡単にできるものの、「成果につなげる」設計や「継続できる」運用体制が整っていない。
このギャップが、LINE活用が長続きしない原因になっているのです。
「思いつき」で動くから、疲れてしまう
もうひとつの大きな要因は、“運用の属人化”です。
担当者がひとりでメッセージを考え、画像を作り、配信ボタンを押す。
そうした手作業が続くと、忙しい業務のなかでLINEの優先順位が下がり、「気づけば数週間更新していなかった…」ということも起こります。
LINE運用を継続的に行うには、ある程度の“仕組み化”が必要です。たとえば、
「毎月◯日に定期配信」などのスケジュール化
「誕生日」「来店後」などの自動配信設定
「反応率」「クリック率」などの数値モニタリング
こうした仕組みがないままでは、運用は「思いつき」で動くことになり、やがて負担になってしまうのです。
解決のヒントは、“再設計”にある
LINEは優れたツールですが、「うまく活用できていない」と感じるのは、あなたのせいではありません。
多くの場合、最初の設計がざっくりしていたり、社内の体制とマッチしていなかったりするだけです。
このコラムでは、LINEキャンペーンを「ちゃんと成果が出る形で」「無理なく継続できる形で」見直していくヒントを、全10回にわたってお届けしていきます。
次回は、LINE公式アカウントの“よくある誤解”と、LINE活用の本当の可能性についてお話しします。