【第5回】“売って終わり”にしないLINE活用  

2025/09/08 10:00

キャンペーン後こそ、リピートを生む本番です

LINEを活用したキャンペーンは、スタート時には盛り上がっても、その後が続かず終わってしまうケースが少なくありません。

「せっかくフォローしてもらったのに、気づけばブロックされていた…」
「キャンペーン後、再来店に繋がらなかった…」

このような課題の原因は、**「その後の導線」**が設計されていないことにあります。

LINEキャンペーンは“その場限り”で終わらせてはもったいないのです。


キャンペーンは「第一接点」にすぎない  

たとえば、クーポン配布や抽選キャンペーンなどでLINE登録者が増えたとしても、その後何の情報もなければユーザーは離れていきます。

むしろ、キャンペーンをきっかけにどんな関係性を築いていくかが本番です。

  • 初回来店後のサンクスメッセージ

  • アンケートによるニーズ把握

  • タグをもとにしたセグメント配信

  • 数日後の再来店クーポン

  • 誕生日に合わせた限定クーポン

こうした一連の“フォローアップ設計”があるかどうかで、顧客との関係性は大きく変わります。


“LINE配信=販促”だけではない  

LINEを「情報を届けるだけのツール」として使っていませんか?

実はLINEは、「関係性を育てるツール」として活用できるのが本来の強みです。

たとえば:

  • 会員登録直後:「困ったことがあればご相談ください」とコンシェルジュ的な案内

  • 一定期間反応がない人へ:「最近いかがですか?」と軽いタッチのリマインド

  • 購入から数日後:「ご利用はいかがでしたか?」とレビュー誘導

LINEは、“売ったら終わり”ではなく、“売った後の接点”をつくるためのツールにもなるのです。


小さな接点がリピートを生む  

一度きりのクーポンより、**「継続して想起してもらう仕掛け」**のほうが、長期的にはリピートに繋がります。

  • 毎月のお楽しみくじ

  • お客様の誕生日に合わせたメッセージ

  • 利用頻度に応じたポイント配布

  • シーズンイベントの先行告知

ユーザーの行動や属性に合わせた情報提供は、継続利用を促す“心理的つながり”を育てます。


LINEキャンペーンは「一発勝負」ではなく「関係構築の第一歩」  

一度の成果に一喜一憂するのではなく、キャンペーンの先に“どんなストーリー”を描くのかが重要です。

LINEは、メッセージ配信ツールであると同時に、CRM(顧客関係管理)の入り口でもあります。
この視点を持てるかどうかで、LINEの効果はまったく違ったものになるはずです。