
ユーザーごとに“刺さる配信”をつくる方法
LINEを使った配信で「なかなか反応が伸びない」「誰に届いているのか見えない」と感じたことはありませんか?
その原因のひとつが、「すべてのユーザーに、同じ内容を届けていること」にあります。
今やLINE配信も“ターゲット設計”があってこそ成果が出る時代。
そこで登場するのが「タグ機能」です。
一斉配信の限界
LINEの最大の強みは、身近な接点として「多くの人に情報を届けられる」こと。
しかし逆に言えば、**「全員に送る」ということは、誰にも刺さらない」**というリスクもはらんでいます。
たとえば:
既に購入済みの人に「初回購入キャンペーン」を配信
学生向けのイベントを、主婦層にも配信
男性限定クーポンを女性に配信
このような配信は、ユーザーから「自分に関係ないな」と思われ、ブロックや無視の原因になりがちです。
タグで「ユーザーを理解する」
LINE公式アカウントでは、ユーザーごとにタグを付けて管理することができます。
タグとは、「この人は●●のイベントに参加した」「この人は店舗Aを利用した」など、行動や属性を示すラベルのようなもの。
このタグを活用すれば、
「特定のタグがついた人」だけに配信
「複数の条件に合致する人」に絞ってメッセージ送信
「タグがついていない人」だけにリマインド送信
といった、セグメント配信が可能になります。
タグは“増やすこと”より“活かすこと”が重要
よくある失敗が、「とにかくたくさんタグをつけよう」として、
後から管理しきれなくなるケースです。
タグは“管理のしやすさ”と“配信に使える粒度”のバランスが大事です。
おすすめは以下のようなカテゴリで整理すること:
属性系:学生/社会人/主婦/会員種別 など
行動系:〇〇イベント参加/〇月来店/アンケート回答済 など
関心系:スイーツ好き/アウトドア好き/SALE反応あり など
これらをもとに、必要なときに必要な人へ「刺さる」配信を設計していくことが、効果的なLINE運用の鍵になります。
LINEキャンペーンを“個別最適化”する
たとえば、キャンペーン配信でもこんな分け方が可能です:
新規フォロワー:初回特典の案内
既存ユーザー:リピート促進クーポン
アンケート回答者:お礼+次回調査の依頼
女性のみ:レディースデーのお知らせ
こうした「誰に・どんなタイミングで・何を伝えるか」の最適化は、タグがなければ実現できません。
タグ活用は“LINE活用の次のステージ”
ただ送るだけのLINE配信から、「ユーザーに合わせて届ける」LINE活用へ。
タグはその“分岐点”となる機能です。
次回は、こうしたセグメント配信やスコアリングを活かして、
「育成型キャンペーン」を組み立てる方法をご紹介します。